カードローンとキャッシングの違いは?金利や返済方法の違いについて解説します!

「カードローンとキャッシングって何が違うの?」
「どっちのほうが使いやすいの?」

カードローンとキャッシングは似たようなサービスではありますが、それぞれ異なる特徴があります。
本記事ではカードローンとキャッシングの違いについて、以下を中心に説明していきます。

  • カードローンとキャッシングとは何か
  • カードローンとキャッシングの違い
  • カードローンとキャッシングを上手く利用する方法

それぞれ特徴を理解して、ご自身の状況に合った使い方をしていただければ幸いです。
ぜひ、最後までご覧ください。

目次

カードローンとは?キャッシングとは?

カードローンとキャッシングは共通して手軽にお金を借りることができるサービスです。
しかし、それぞれ具体的にどういったサービスなのか知らないという方もいらっしゃると思います。

そのため、カードローンとキャッシングの違いの前にそれぞれのサービスがどのようなものなのか説明します。

カードローンとは?

カードローンとは、銀行や消費者金融が提供する個人向けの無担保融資のことです。
カードローンの特徴は、あらかじめ決められた範囲内であれば何度でも借入れ・返済できることです。

使用目的も自由とされているため、ご自身に合った使い方ができます。

大きな特徴としてカードローンには審査があり、主に信用力と返済能力の2つをチェックしています。

信用力を確認するには、申込者の信用情報を確認します。
信用情報とは、過去のクレジットやローンの利用履歴などが載っている情報です。

カードローンは無担保で利用できるため、利用するには個人が信用できるかどうかを確認する必要があります。

そのため、何らかの理由により信用情報に事故情報が記載されている方は、カードローンの融資を受けられないこともあるため、注意が必要です。

また、返済能力では貸したお金を返済できる力があるかどうかを確認します。
返済能力を確認する方法は、申込者に安定した収入があるかどうかが主な審査基準になります。

キャッシングとは?

キャッシングとは、短期の小口融資をしてもらえるサービスです。

利用者は設定された上限金額まで、いつでも好きな金額を引き出すことができます。
提供している企業は、クレジットカード会社や消費者金融です。

キャッシングの融資を受ける方法は、大きく分けて2つあります。

1つ目は、インターネットや自動契約機などを利用して契約する方法です。

2つ目は、クレジットカードに付帯しているキャッシング機能を利用する方法です。
あらかじめ設定された金額を上限として、ATMやキャッシュディスペンサーを利用し、現金を引き出すことができます。

カードローンとキャッシングの違いは?

ここでは、カードローンとキャッシングの違いについて紹介していきます。

金利

カードローンの金利はキャッシングに比べて最低金利が低めに設定されています。
金利が低いほうが利息も少なく済むため、返済金額の負担を軽減されます。

金利は一般的に、利用枠が大きければ金利は低く、利用枠が小さければ金利は高くなる傾向があります。
利息の計算方法は以下のように計算することができます。

利息=借入残高×適用されている金利×借入日数÷365日(うるう年の場合は366日)

例として、借入残高を100万円、借入日数を30日間として年利だけを変えて比較していきます。

  • 年利15.0%の場合:12,328円
  • 年利10.0%の場合:8,219円
  • 年利5.00%の場合:4,109円

上記の例だと、利息の差は最大で8,219円とという結果となりました。

つまり、同じ期間で同じ金額を借りても、金利が高いと利息が膨らむため多く返済しなければいけません。

金利が低いほうが利息も少なく済むため、返済金額の負担を軽減することができます。

長期的に高額のお金を借りるようであれば、金利の低いカードローンを利用すると良いでしょう。

また、カードローンの場合、契約時に期間限定で無利息キャンペーンを開催してることがあるので、実際に支払う必要がある利息はさらに軽減されます。


対してキャッシングの場合、金利は高めに設定されていますが、一括返済ですぐに返済するのであれば実質の金利は低く利用総額を抑えることができるでしょう。

低金利なカードローンをお探しの方はこちらの記事を参考にしてください。

「低金利 カードローン」訴求

利用限度額

利用限度額に関しては、キャッシングよりもカードローンの方がかなり高額に設定されています。

注意点として、カードローンでは借りられる限度額は年収の3分の1までと賃金業法で決められています。

学費や旅行費用、結婚式費用など、突然の高額の出費がある場合では、キャッシングでは対応できないかもしれません。

そういったときはカードローンを利用し、必要な分だけ借りて対応しましょう。

対して、ちょっとした出費のためのお金が必要になったときはキャッシングを利用しましょう。

また、キャッシングを利用する場合にも注意点が存在します。

カード付帯サービスのキャッシングの場合は、手持ちのクレジットカードにあらかじめキャッシング利用枠を設定しておく必要があります。

そして、クレジットカードのキャッシングには「キャッシング枠」と「ショッピング枠」があり、それぞれ限度額が設定されています。

ここで気をつけなければいけないのは、クレジットカードの総利用枠はショッピング枠とキャッシング枠の合計ではなく、ショッピング枠の中にキャッシング枠が含まれているということです。

例をあげると、「ショッピング枠が50万円、キャッシング枠が20万円」で設定されているクレジットカードは総利用額が50万円になります。

このカードでキャッシング枠の限度額20万円を利用した場合、ショッピング枠の残りは30万円になります。

キャッシング枠が大きくなればなるほど、同時にショッピング枠も圧迫されるので気をつけましょう。

融資までにかかる時間

カードローンは最低1~2日かかるのに対し、キャッシングはクレジットカードを持っている場合、すぐに利用をはじめることができます。

カードローンの場合、利用するまでの手順は、申し込みをし、審査を受け、審査通過後に契約をしたら借り入れをすることができます。

多くのカードローン会社では、審査結果を受け取るのに最短でも最低30分かかります。

融資までの時間は翌日以降となる会社がほとんどであるため、1~2日の時間が必要になります。

その一方、キャッシングの場合はクレジットカードを契約したときに審査は済んでいるため新たに審査を受ける必要はありません。

クレジットカードを持っている人はあらかじめキャッシング枠を作っておくと良いでしょう。

また、下記の記事では即日融資に対応しているカードローンを紹介しています。

下記の記事に記載されているカードローン会社では、申し込みを行ったその日に融資してもらえる可能性が高くなっています。

ぜひ、こちらもあわせてご覧ください。

最短即日で利用可能なカードローンを紹介!今日中に借り入れるためのコツも解説!

実際のサービスでの比較

カードローンとキャッシングの大きな違いは、金利・融資額・融資までの時間の3つが異なるということが分かりました。

ここでは、実際のカードローン会社とクレジット会社のサービスでどのぐらい差があるのかをご紹介します。

※表は横にスクロールできます。

サービス名 金利 限度額 融資にかかる時間
カード
ローン
プロミス 年4.5%~17.8% ~500万円 最短1時間
アイフル 年3.0%~18.0% 1万円~800万円 WEB申込みなら
最短25分
三菱UFJ銀行
バンクイック
年1.8%~14.6% 10万円~500万円 最短翌日
楽天銀行
スーパーローン
年1.9%~14.5% 10万円~800万円 最短翌日
キャッシング JCBクレジット
カード
15.0%~18.0% 1~100万円 なし
三井住友カード 18.0% 0~50万円 なし
楽天カード 18.0% 1~90万円(※) なし

(※)審査により、利用額が決まります。

金利に関しては、カードローンの最低金利の多くが一桁台であるのに対して、キャッシングは18.0%と一部のカードローンの最高金利と同じ水準となっています。

限度額は、カードローンの利用限度額が500万円か800万円が一般的であるのに対して、クレジットカードは100万円以下が一般的となっています。

最後に融資までの時間ですが、カードローンは即日融資に対応しているサービスもありますが、最短でも30分かかります。

そこで、クレジットカードを持っていればすぐにでも利用できるキャッシングと比較すると、急ぎでお金を借り入れたいときは不便と感じるかもしれません。

カードローンとキャッシングの返済方法は?

これまでカードローンとキャッシングの違いについて紹介してきましたが、カードローンとキャッシングでは返済方法が特に大きく異なります

また、カードローンとキャッシングの違いを紹介する際に必ず使用する用語の意味を解説していきます。

  • リボルビング方式
  • 残高スライド方式
  • 元利定額方式

リボルビング方式とは、毎月決まった一定額かつ指定された金額以上の返済ができることの2つを満たす返済方式です。

リボルビング方式では、最終返済日に限り返済金額が変わります。
毎月の返済金額が一定であり、返済金額に応じて返済期間が変わってくるため、返済回数についての規定はありません。

次に、残高スライド方式とは借入残高によって返済金額が変更する返済方式です。

借入残高に応じて返済すべき最低返済金額が決まっています。
最低返済金額とは、毎月最低でもこの額以上を必ず返済してほしいと会社側が定めた金額です。
お金に余裕ができたときは、これ以上の金額を返済することも可能できます。

返済金額は、借入時から完済までずっと同じとは限らず、返済が進むについて借入残高も減っていくので、最低返済金額も段階的に減っていくことになります。

最後に、元利定額方式とは、元金と利息を合わせた金額を毎月定額で返済する方式です。

毎回支払う利息が減り、反対に元金の返済が増えていきます。

カードローンの返済方法

まず最初に、カードローンの返済方法についてご紹介します。

残高スライド元利定額返済方式

残高スライド元利定額返済方式とは、残高スライド元利定額リボルビング方式の別名です。

この返済方式は、多くのカードローン会社で採用されいています。

残高スライド元利定額リボルビング方式は、借入時に返済金額が決まり、毎月の返済金額が一定である返済方式です。

順番として最初に、借入時の借入残高によって毎月の返済金額が決まります。
最終返済日だけは例外ですが、一度決まった毎月の返済金額は、借入額を増やさない限り変わりません。

返済金額が一定なので、借入残高が減るにつれて、返済利息も減っていくという仕組みになっています。

つまり、残高スライド元利定額方式とはカードローンの借入額に応じて返済金額が変わり、元金と利息を合わせ、毎月決まった一定額以上を返済していく方式になります。

このように、残高スライド方式とリボルビング方式、元利定額方式の3つを組み合わせたものが、残高スライド元利定額返済方式になります。

残高スライド元利定額返済方式のメリットは、最低返済金額を支払うことができればいずれ返済できるという点です。

毎月の返済負担が少なく、毎月一定額を返済していくので返済計画が立てやすくなっています。

また、デメリットは返済金額が少ないことで返済期間が長引き、その分利息が増えるので返済総額が増えてしまう可能性があるという点です。

そのため、お金に余裕があるときは繰り上げ返済を利用しましょう。

定率リボルビング方式

元利定率とは、毎月の借入残高に一定の割合をかけた金額を毎月の返済金額とする方式です。
ここでいう元利は、元金と利息を合わせた金額のことです。

具体的に説明すると、元利定率で借入残高に応じた毎月の返済金額が一定となるのが元利定率リボルビング方式です。

元利定率方式の場合、毎月の返済金額の計算方法は以下のようになります。

借入残高×定率=毎月の返済金額=元金返済+利息返済

元利定率リボルビング方式には、毎月支払う金額が一定であることや、新規借入れ時にも負担が少ないことなどのメリットがあります。

その反面、借入れが長期間になってしまうケースや、金利だけを支払う時期が多くなるといったデメリットもあります。

元利定率リボルビング方式が採用されているカードローンを使用するときは、返せるときにしっかりと元金を返すことが重要です。

元金定率リボルビング方式

元金定率とは、毎月の借入残高に一定の割合をかけた金額を元金返済分とし、そこに利息を加えた合計金額を毎月の返済金額とする方式です。

リボルビング方式により、最初に確定した元金返済金額はその後も変わりません。
このため、初月の利息・初月の返済金額が一番高く、返済が進むにつれて減少していくことになります。

元金定率方式の場合、毎月の返済金額の計算方法は以下のようになります。

  • 毎月の元金返済分 = 借入残高 × 定率
  • 毎月の利息 = 借入残高 × 金利 × 借入日数
  • 毎月の返済金額 = 毎月の元金返済 + 毎月の利息

メリットとしてあげられるのは、毎月の返済金額が減っていくことです。
そのかわりに初期の負担が重いことがデメリットになります。

キャッシングの返済方法

キャッシングの返済方法もカードローンと同様に2種類あります。

キャッシング一括返済

一括返済とはキャッシングで利用した金額を1回で支払うことです。

一括返済を選択するとショッピング枠の引き落とし日と同じ日に、キャッシング利用額が口座から引き落としされます。

一括決済のメリットは利息負担を軽減できることです。
キャッシングの利息は返済までの日数が長引くほど高額になってしまいます。

次の引き落とし日までにお金が準備できるのであれば、一括返済をおすすめします。

キャッシングリボ払い

リボ払いとはキャッシングで利用した金額を毎月少額ずつ返済していくことです。

リボ払いのメリットは月々の返済金額が少額で済むことです。
例え10万円をキャッシングしても毎月5,000円の支払いで済むこともあります。

しかし、一見お得に考えられますが高額な利息注意が発生します。
リボ払いは長期化するため、キャッシングした金額に加えて余計にお金を返済しなければいけません。

カードローンとキャッシングのどちらを使えばよい?

カードローンとキャッシングには、それぞれ明らかな違いがあることが分かりました。

しかし、違いが分かっただけでは、カードローンとキャッシングのどちらを利用したらよいのかが分からないというかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、カードローンとキャッシングのどちらがどういった方に向いているのかをご紹介します。

カードローンを使う場合

カードローンは下記のような方へのご利用をオススメします。

  • まとまった金額を借りたい
  • 契約しているあいだ何度も借りたい
  • 利息にお金をかけたくない

カードローンは想定外の大きな出費にも対応できることが大きな魅力でしょう。
もちろん少額の借入れもでき、出し入れ自由で繰り返し使え便利です。

借入に特化したカードローンは、キャッシングに比べて低金利で何度でも借りることできるため、月々の返済金額が固定されていれば資産計画も立てやすいです。

キャッシングを使う場合

対して、キャッシングは以下のような場合に向いています。

  • 普段借りる機会がほとんどない
  • 少額の利用がしたい
  • 今すぐ利用したい

キャッシュレス化が進んでいることもあり、キャッシングはクレジットカードを中心に生活していて急に少額の現金が必要になったとき、すぐに利用できます。

加えて、クレジットカードが主に使われるなかで、キャッシングであればすでに持っているカードで対応でき、新たにカードが増えないことも嬉しいポイントです。

カードローンとキャッシングについてのまとめ

カードローンとキャッシングの違いと使用方法について説明したことは下記の通りです。

  • 金利はキャッシングに比べてカードローンのほうが低い
  • 限度額はカードローンが高額、キャッシングが少額
  • 審査にかかる時間がカードローンは最低1~2日、キャッシングはなし
  • 返済方法はカードローンが残高スライド元利定額返済方式をいれた3種類、キャッシング2種類
  • カードローンは、長期間で高額借りるときに使用すべき
  • キャッシングは、金利は高いが、借りる額や返済期間に注意すれば便利

カードローンもキャッシングもお金を借りることができるのは同じですが、内容はかなり違うサービスです。

どちらが使いやすいのか、そのときの状況や生活によって変わるものです。
それぞれの特徴を理解し、ご自身のニーズに合わせた選択をして計画的に利用しましょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※本記事は公開時点の情報であり、最新の情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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